お賽銭の金額・語呂合わせ一覧

神社やお寺にお参りする際、「いくら入れればいいの?」と迷ったことはありませんか?
金額に決まりはありませんが、古くから伝わる「語呂合わせ」を知っておくと、参拝がより意味深いものになります。

神社の賽銭箱

1. なぜ「5円玉」が良いとされるのか?

お賽銭で最も縁起が良いとされるのが5円玉です。これは「5円=ご縁」という語呂合わせによるものです。
また、5円玉には穴が開いていることから、「見通しが良い」という意味も込められています。

5円玉の枚数による意味の違い

金額・枚数 語呂合わせ・意味 判定
5円 (1枚) ご縁がありますように ◎ 大吉
10円 (5円×2枚) 重ね重ねご縁がありますように ◎ 大吉
15円 (5円×3枚) 十分にご縁がありますように ○ 吉
20円 (5円×4枚) 良いご縁がありますように ○ 吉
45円 (5円×9枚) 始終ご縁がありますように ◎ 大吉

2. 注意が必要な硬貨(10円・500円など)

一方で、語呂合わせの観点から「避けたほうがよい」とされる金額や、解釈が分かれる硬貨もあります。

日本の硬貨
硬貨・金額 語呂合わせ・理由 判定
10円玉 (1枚) 遠縁(とおえん)=縁が遠ざかる △ 注意
500円玉 これ以上大きな硬貨がない=これ以上効果(硬貨)がない
※「最大の縁」と捉える良い説もあります。
△ 諸説あり
65円 ろくなご縁がない × 凶
75円 なんのご縁もない / 泣くようなご縁 × 凶
85円 やっぱりご縁がない × 凶

※10円を入れたい場合は、10円玉1枚ではなく「5円玉2枚」にすると「重ね重ねご縁がある」となり、縁起が良くなります。

3. お札を入れる場合のマナー

1,000円、5,000円、1万円などのお札をお賽銭にする場合は、そのまま入れるのではなく、白い封筒やポチ袋に入れてから賽銭箱に入れるのがスマートなマナーです。

お札を封筒に入れる
金額 意味・語呂合わせ
1,000円 千円=選縁(せんえん)。良い縁を選ぶ。
10,000円 万円=万縁(まんえん)。万のご縁に恵まれる。
「円満」に通じるとも言われます。

お賽銭に関するよくある質問(Q&A)

5円玉がない時はどうすればいいですか?
無理に5円玉を用意する必要はありません。10円玉や100円玉でも問題ありません。「10円=遠縁」と気にされる場合は、1円玉を足して11円(いい縁)にするなど、工夫するのも一つの方法ですが、最も大切なのは感謝の気持ちです。
お賽銭は投げ入れてもいいですか?
投げ入れるのはマナー違反です。お賽銭は神様へのお供え物ですので、賽銭箱のふちから滑らせるように、静かに入れるのが正しい作法です。
社務所で両替をお願いしてもいいですか?
神社やお寺で両替をお願いするのは、基本的にはマナー違反とされています。参拝前にあらかじめ小銭を用意しておくのがスマートです。

最後は「お気持ち」が一番大切

ここまで語呂合わせについて解説してきましたが、お賽銭の本来の意味は、神様・仏様への「感謝の気持ち」です。

金額の多寡や語呂合わせにこだわりすぎて、参拝がおろそかになっては本末転倒です。
お賽銭はお気持ちなので、こだわらなくても大丈夫です。

ただ、「どうせ参拝するなら、少しでも縁起の良い方法で」と気にしてみるのも、参拝の楽しみの一つと言えるでしょう。