お寺の参拝方法・マナー完全ガイド

お寺(寺院)は仏様がいらっしゃる場所です。神社とは作法が異なる部分がありますので、正しいマナーを確認して心を込めてお参りしましょう。

お寺の山門

1. 山門(さんもん)のくぐり方

お寺の入り口にある門を「山門」と呼びます。ここから先は仏様の聖域です。

1一礼する
山門の前で帽子を取り、軽く一礼(一揖)をしてからくぐります。

2敷居はまたぐ
門の敷居(しきい)は踏まずにまたぎます。男性は左足から、女性は右足から入ると良いとされていますが、無理のない範囲で構いません。

2. 手水と常香炉(じょうこうろ)

手水舎で身を清めるのは神社と同じですが、お寺には「常香炉」がある場合があります。

常香炉の煙で身を清める

常香炉での作法

お線香の煙を体の悪い部分や、頭に浴びることで、心身を清めたり無病息災を祈ったりします。
※他の方のお線香の火を借りるのは「業(ごう)をもらう」とされるため避け、自分のロウソクや種火から火をつけましょう。

3. 本堂での参拝(合掌一礼)

本堂に進み、お賽銭を入れます。鰐口(わにぐち)や鐘があれば鳴らします。

本堂前で合掌する様子

手順(神社との最大の違い)

※お寺では拍手(パンパン)は打ちません。

1一礼
仏前に向かって深く一礼します。

2合掌(がっしょう)
胸の前で静かに両手を合わせます。音は立てません。この状態で心を込めて祈願します。「南無阿弥陀仏」など、そのお寺のご本尊の名号を唱えるのも良いでしょう。

3一礼
最後に深く一礼をして下がります。

よくある質問(Q&A)

Q. お寺で拍手(かしわで)は打ちますか?
A. いいえ、お寺では拍手は打ちません。静かに手を合わせる「合掌」を行います。
Q. 数珠(じゅず)は必要ですか?
A. 必須ではありませんが、仏教徒の証として持参するのが望ましいです。参拝時は左手にかけるか、両手を合わせる際に親指と人差指の間にかけて合掌します。
Q. 御朱印はどこでもらえますか?
A. 参拝が終わった後に、納経所(のうきょうじょ)や寺務所でいただきます。参拝前に御朱印帳を預ける場合もありますので、現地の案内に従ってください。