延暦寺

延暦寺の特徴

比叡山延暦寺（ひえいざんえんりゃくじ）は、滋賀県大津市にある天台宗の総本山です。標高848mの比叡山全域を境内とし、東塔（とうどう）、西塔（さいとう）、横川（よかわ）の3つのエリア（三塔）に分かれています。1994年にはユネスコ世界文化遺産に登録されました。国宝の根本中堂には、開創以来1200年以上消えることなく灯り続けている「不滅の法灯」が安置されています。日本仏教の母山とも呼ばれ、法然、親鸞、日蓮など多くの名僧がここで修行しました。

延暦寺の由来

延暦7年（788年）、伝教大師最澄が比叡山に小堂を建て、薬師如来を祀ったのが始まりです。当初は一乗止観院と称しましたが、後に嵯峨天皇より「延暦寺」の寺号を賜りました。鎮護国家の道場として、また仏教修行の聖地として発展してきました。

御利益

• 厄除け
• 家内安全
• 学業成就
• 病気平癒
• 諸願成就

御朱印・参拝情報

御朱印: 根本中堂をはじめ、大講堂、横川中堂など各エリアの主要なお堂でいただけます。すべて集める巡礼も人気です。
受付時間: 各お堂の拝観時間に準じます（通常8:30～16:30頃、季節により変動）。
参拝時間: 東塔地区 8:30～16:30（冬期は短縮あり）。

アクセス・初詣

アクセス:
電車・ケーブル：JR湖西線「比叡山坂本駅」からバスで「ケーブル坂本駅」へ、そこから坂本ケーブルで「ケーブル延暦寺駅」下車。
京都側からは叡山電車・ケーブル・ロープウェイを利用。
車：比叡山ドライブウェイまたは奥比叡ドライブウェイを利用。
バス：京都駅や大津駅から直通バスあり（季節運行）。

初詣:
大晦日から元旦にかけては、根本中堂で「修正会」が行われます。除夜の鐘をつくこともでき（整理券が必要な場合あり）、厳かな雰囲気の中で新年を迎えられます。山頂付近のため非常に寒く、積雪の可能性もあるため防寒対策と冬用タイヤが必須です。

よくある質問

Q. 境内を回るのにどれくらい時間がかかりますか？

A. 三塔すべてを巡る場合、移動時間を含めて半日から1日程度見ておくことをおすすめします。

Q. 冬場でも車で行けますか？

A. 行けますが、路面凍結や積雪の恐れがあるため、スタッドレスタイヤやチェーンの装備が必要です。

Q. 拝観料はかかりますか？

A. 東塔・西塔・横川共通の巡拝券が必要です（大人1,000円程度）。国宝殿は別途料金がかかります。