都々古別神社

都々古別神社（八槻）の特徴

都々古別神社（つつこわけじんじゃ）は、福島県東白川郡棚倉町八槻に鎮座する陸奥国の一之宮です。同じ棚倉町内にある馬場都々古別神社とともに「近津三社（ちかつさんしゃ）」の中宮にあたります。御祭神は、味耜高彦根命（あじすきたかひこねのみこと）と日本武尊（やまとたけるのみこと）。農業の神様として信仰され、毎年旧暦1月6日に行われる「御田植祭」は、能や狂言の要素を取り入れたユニークな神事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。境内には樹齢数百年を超える杉の巨木が立ち並び、静寂で厳かな雰囲気が漂います。

都々古別神社（八槻）の由来

社伝によれば、日本武尊が東夷征伐の際、八溝山の賊を討つために建鉾山に鉾を祭り、勝利を祈願したのが始まりとされています。その後、大同2年（807年）に坂上田村麻呂が現在の地に社殿を造営し、日本武尊を合わせ祀ったと伝えられています。

御利益

• 五穀豊穣・農業守護
• 厄除け・開運
• 家内安全
• 交通安全
• 縁結び（夫婦杉）

御朱印・参拝情報

御朱印: 社務所にていただけます。「陸奥國一之宮」の印が入ります。初穂料は300円から。
受付時間: 9:00～16:00（不在の場合もあるため要確認）。
参拝時間: 境内自由。

アクセス・初詣

アクセス:
電車：JR水郡線「近津駅」より徒歩約15分。
車：東北自動車道「白河IC」より約40分。無料駐車場あり。

初詣:
地域の氏神様として、地元の方々を中心に初詣客が訪れます。12月の「霜月大祭」では「八槻市」が立ち、柚子や生姜を売る露店で賑わいますが、正月は比較的静かに参拝できます。

よくある質問

Q. 馬場都々古別神社とは違うのですか？

A. はい、同じ棚倉町内に「馬場」と「八槻」の二つの都々古別神社があり、どちらも陸奥国一之宮を称しています。こちらは「八槻」の都々古別神社です。

Q. 御田植祭はいつ行われますか？

A. 毎年旧暦の1月6日に行われます。現在の暦では1月下旬から2月中旬頃になります。

Q. 縁結びのスポットはありますか？

A. 参道の左側に、2本の杉が根元で繋がった「夫婦杉」があり、縁結びや夫婦円満の象徴とされています。