伊勢神宮

伊勢神宮の特徴

「お伊勢さん」や「大神宮さん」として親しまれる伊勢神宮は、三重県伊勢市に鎮座する日本で最も格式高い神社の一つです。正式名称は単に「神宮」であり、皇室の御祖神である天照大御神をお祀りする「皇大神宮（内宮）」と、衣食住や産業の守り神である豊受大御神をお祀りする「豊受大神宮（外宮）」の両正宮を中心に、別宮、摂社、末社、所管社など合わせて125の宮社から成り立っています。約2000年の歴史を持ち、20年に一度、社殿や神宝を新調して神様にお遷りいただく「式年遷宮」が約1300年にわたり続けられています。五十鈴川の清流と深い森に囲まれた境内は、神々しく清らかな空気に満ちており、日本人の「心のふるさと」と称されています。

伊勢神宮の由来

伊勢神宮の歴史は約2000年前に遡ります。第11代垂仁天皇の皇女である倭姫命（やまとひめのみこと）が、天照大御神の鎮座地を求めて各地を巡幸された末に、この伊勢の地（五十鈴川の川上）に定めたことが内宮の始まりとされています。その後、約500年後の第21代雄略天皇の時代に、天照大御神の食事を司る神として豊受大御神が丹波国から迎えられ、外宮が創設されました。

御利益

• 国家安泰・世界平和（内宮）
• 開運・大願成就（内宮）
• 産業振興・五穀豊穣（外宮）
• 衣食住守護（外宮）
• 厄除け
• 交通安全

御朱印・参拝情報

御朱印: 内宮・外宮それぞれの神楽殿のほか、別宮である月読宮、瀧原宮、伊雑宮、倭姫宮、月夜見宮の計7社でいただけます。印と日付のみの非常にシンプルなデザインが特徴です。初穂料は300円から。
受付時間: 参拝時間内（朝5時頃～参拝停止時間まで）。
参拝時間: 5:00～18:00（1月～4月・9月）、5:00～19:00（5月～8月）、5:00～17:00（10月～12月）。季節により変動します。

アクセス・初詣

アクセス:
【外宮】JR・近鉄「伊勢市駅」より徒歩約5分。
【内宮】近鉄「宇治山田駅」またはJR・近鉄「伊勢市駅」よりバスで約15～20分。「内宮前」下車すぐ。
車：伊勢自動車道「伊勢西IC」または「伊勢IC」よりすぐ。ただし、混雑時はパーク＆バスライドが実施されることがあります。

初詣:
例年、大晦日から1月4日頃までは終日参拝が可能（夜間も開門）となります。三が日は大変な混雑となり、周辺道路で大規模な交通規制が行われるため、公共交通機関の利用が推奨されます。

よくある質問

Q. 内宮と外宮、どちらから参拝すればよいですか？

A. 古くからの習わしとして、外宮から先に参拝し、その後に内宮へお参りするのが順序とされています（外宮先祭）。

Q. おみくじはありますか？

A. 伊勢神宮にはおみくじはありません。「お伊勢参り」そのものが大吉であると考えられているためです。

Q. 駐車場はありますか？

A. 内宮・外宮ともに駐車場はありますが、休日は満車になることが多く、特に年末年始や大型連休はパーク＆バスライド等の規制がかかるため注意が必要です。